今日ここに皆様にお会いできて、お話しできることをありがたく思っています。
コロナの中、約2年半で世の中が大きく変化しました。音楽界もほとんど活動できず、音楽の大切さがよく理解できました。また、ロシアのウクライナへの戦争で、それぞれの国の文化がどれだけ大切だったかということによく気づくことができました。
我々楽器店は音楽界を下支えするという使命があり、何とかシャコンヌも2年半を乗り越えるためのあらゆる工夫をしてきました。展示会を予定してもできなくなったり、多くの社員が会社を離れていく中、名古屋店を縮小し、飯田に工房を兼ねた倉庫とカノンの本社を移し、金沢店と九州小倉店を移転させ、営業日数を減らしながら、名古屋店、札幌店、吉祥寺店を中心に何とか営業を続けてまいりました。今から約1年前に東京駅近辺、丸の内、有楽町あたりで新店舗での営業を計画し始め、この度銀座一丁目に新しく6月より開店することができました。この2年半くらいの間に新しいメンバーに入社してもらい、ほんとうにすばらしい人材が多く、私自身の仕事人生の最後に希望を持つことができています。今日まで46年以上シャコンヌが続いてまいりましたのは、お客様のありがたい支えと、現在まで長い間を過ごしてきた社員、また最近のコロナ禍でさえ、この仕事に強い興味を持ち、これからの音楽界に尽くしていきたいとシャコンヌに入社してくれた社員のおかげであると感謝しております。ありがとうございます。