なぜオークションで安くてすごく良い楽器が得られるか?
カタログにて、ある楽器を本物と断定することはオークション責任者にとって大きなリスクになる。また各オークションには楽器の判定を助けるアドバイザーが居るが、アドバイザー自身もディーラーであることが多いため、自分が興味をもった楽器を安く手に入れるため、カタログ記実をあいまいにしておくことがある。
有力なディーラー(例えば)Hill&Sonsの〇〇がHillもしくは他の鑑定書の付いている楽器に高価な金額で買うことはほぼないだろう。良いと判断したものをできるだけ安く買い、鑑定書を作って売ることが最も良い商売であるはずです。
私ならば特にストラドやガルネリなどは売らずに取っておき、長い期間良く勉強、研究して確実を判断した時、有力な鑑定家に鑑定を依頼する。もしくは、私自身が鑑定書を作りとりあえずは保存しておく。
鑑定眼を養うには、多くの良い楽器を見ること、できればほとんどの有名楽器を所有して、普段からそれらに親しみ、修理、調整し、それぞれの楽器を見比べる。実際に音を出して、その特徴を知る。自分自身が弾いて、その感触を感じ、他の人が弾いているのを距離をとって聞く。図鑑や専門書を研究し細部の特徴を見比べる。これらをくり返しくり返していくことが大事。