300年前のストラドでも分業して作っていた。(木材の切り出し、製材やニスの多くの仕事、等々)弟子が多くを手伝っていたことであろう。個人で全てを作ることはなかった。
当然今日も、全て個人で製作することは必ずしも良いわけではない。個人だけで作れば数も多くはできないし、結局高価になる。当然、重要な部分は十分な経験をもった製作家が自身で作業して、何人かの助手に手伝ってもらうのが良い。
例えば、中国の優秀な職人に形作りをまかせ、残りの音に関する大切な部分を我々が関与する方法が、良くないわけがない。
平安時代後期から鎌倉時代の日本刀の工房は、大人数で分業して、鉄の生産から仕上げまで多くの刀工や研師たちが分業して、最高の刀を作っていた。
ミケランジェロやダビンチの絵画、彫刻や建築も全て工房製であった。
今日の楽器は、見た目に美しくあっても、ほんとに良い音の楽器が少ないと思うが、いかがであろうか?